出産祝い選びは、勝手に抱いているジェンダー規範を捨てた方が良さそう

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  • 「保育園落ちた、日本死ね」のあれこれを学ぶため、去年から都内の認可外保育園で働き始めた私。生まれたてホヤホヤの0~1歳の赤ちゃんたちのお世話をさせてもらっている。

     

    各ご家庭には、赤ちゃんたちの着替えやスタイ(よだれかけ)を毎回持参してもらっているのですが、これがなかなか興味深い。

     

    例えば、純日本人ながら、サイゼリアの壁に立てられた絵に出てくる天使に似たハーフっぽい顔立ちをしている女の子の赤ちゃん。彼女はブルーを基調とした男の子っぽい服と、ピンクを基調とした女の子っぽい服を毎日交互に着ている。

     

    お母さん曰く、「妊娠中はお医者さんに性別を聞いてなかったので、出産前にお祝いを準備してくれていた友達からは男の子用、女の子用どちらの洋服も貰ったんですよ~」とのこと。

     

    いや、むしろこの子がフリフリお姫様のような服を着ていても、新鮮さや驚きがない。車が描かれたトレーナーにジーンズ生地のズボンというメンズライクなファッションをしていると、「おお! こういうのも似合うね!」となんだかワクワクした気持ちが芽生えてくる。

     

    一方で、ずんぐりむっくりな可愛いお相撲さんのような男の子の赤ちゃんは、毎日ドが付くほどのピンクの洋服を着ている。なんでも、お母さんが赤ちゃんの時に着ていた服のお下がりらしい。すると出産祝いでもピンクや赤のフリフリした服をたくさん貰うようになり、結果としてほとんどの服がそうなったそうだ。

     

    でもこれが意外とすごく似合う。むしろ顔はしっかりと「男の子!」という感じだからこそ、服とのギャップがとてもキュート。ピンクはこの子の持つ“色”として定着している感じさえする。

     

    経験がないと、友達の出産祝いを選ぶ時には「男の子用」「女の子用」で分けて考えがちだけど、当の親からするとそんなことは本当に関係ないのだろう。むしろ、その逆を突く方が親としても色々と楽しそうだし、子どももジェンダー規範を押し付けられないから良いよね。

     

    先日、4歳と1歳の娘さんがいるお母さんに、出産祝いに貰って嬉しかった物を聞いてみた。どんな女の子らしい洋服や乙女心がくすぐられるオモチャかと期待していたが、「スリーパーですね。長女が生まれた時に知人に貰って、次女が生まれた時には誰からも貰わなかったので、自分で買っちゃいました!」という返事が。

     

    スリーパーとは、ゼッケンやベストのような形をした、パジャマの上に着る部屋着のこと。動き回って毛布や布団をかけてくれなくても、スリーパーがあれば体をあたためてくれるという優れものなんだとか。

     

    そういえば、フリフリの服って見た目としては確かに可愛いけど、機能性は優れていないし、洗濯すると形が崩れやすく、さらに着せたり脱がせたりする時は結構大変。赤ちゃんも服に何か付いていると気になって引っ張ったり、届く範囲だと口に入れたりする。

     

    やっぱりこれからの時代はジェンダーレスと日常使いに限るのだな。出産祝い選びに悩んでいる方はご参考までに。

     

    by YUKI AKIYAMA

    フリーライター。時々保育士をやっています。鼻炎持ち。

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